2012/03/13

K様邸 トータルコーディネート

横浜市青葉区K様邸へカウンター下収納、デスク一式、AVボードをトータルでお届けしました。

ご新居のお引っ越しをきっかけに、トータルで家具をお探しにご来店頂いたK様。

レイアウトからお話が始まり、生活動線に対していかに有効に使える道具になるか、打ち合わせに打ち合わせを重ねてようやく完成したこだわりの家具を、ご自宅が出来上がっていく過程と一緒にご紹介していきます!!

新築中のお部屋のサイズに合わせてつくることもあり、住宅図面を基に工務店さんとも打ち合わせを重ね、こちらも想像を膨らませながらご提案させて頂きました。


まず、キッチンのカウンターとその下の収納スペースです。

こちらのカウンター天板は3rdの職人が取付けたもの。現場の職人さんと進行時期の調整をしながら採寸をし、ぴったりのサイズで下の収納が後から入るように先に搬入しています。
下部の収納にコンセントが移設できるよう、電源の場所もこちらで指定させて頂きました。

収納スペースはK様のこだわりが一番詰まったレイアウトになっています。
こちらでご提案したプランをたたき台として、ご希望の配置や入れる物の大きさ等細かくご指定頂きました。



そこから現実的な寸法をうまく入れていくのがオーダメイド家具の腕の見せ所!
実は、箱もの家具に対して内寸の制限が出てくると、構造や板厚の具合によりお客様の入れたい機能や仕様も少し限られてくることがあるんです。そこは、しっかりとご説明させて頂いた上で、出来る限りK様のこだわりを詰め込んだ収納となっています。


全体としては、引き戸の収納と引出しというシンプルな仕様ですが、上台は圧迫感をなくすため少し奥行きを減らして、中にはケータイ電話の充電用の2口コンセントが移設してあり、配線も気にならないようしています。
下台は、向かって右側に小物や文房具の入る引出しが2杯とその下に扉が一つ。扉の中は可動棚になっているので、棚を外すと縦に雑誌や新聞が入れられるように内寸を調整しながらつくった場所の一つです。
その隣の引き戸も中はすべて可動棚になっているので、K様の入れたい物に合わせて無駄なく収納できます!



さらに、側板はボードとキッチンの境目が不自然にならないようキッチンの側まですべて一つにしています。
こちらも職人の現場作業が光るところです!

続いて、デスク一式。
こちらのデスクもこだわりの機能がついており、普段使う時は書斎が窮屈にならないように奥行き600㎜で使えて、お持ちのダイニングテーブルと隣り合わせたとき、ぴったり幅が合うように150㎜広げられるバタフライ型となっています。


天板の裏にはオートマチックヒンジという金具がついており、折れている天板を起こすと自動的に金具が立ち上がりセットされるという優れもの!



お客様がたくさんいらした時も十分の広さのダイニングテーブルの出来上がりです。

その隣のワゴンは、プリンターやパソコンのハードディスク、モデムやルーター等、周辺機器を一つにまとめられるよう配線にも気を使った仕様となりました。


上の棚にプリンターが置ける場所にしているのですが、実は使う時だけ天板が上に開くようになっているので、通常はワゴンの天板もデスクの一部として使えるようになっています。コンセント側には開口を少し大きめにとり、配線も自由に動かせるようにしました。



ブックエンドも同素材のウォールナットでおつくりしています。
デスク周辺がすっきり使えると作業が捗りそうですね♪

そして、リビングスペースへと移ります。
AVボードの両脇にある収納はいずれお部屋のレイアウトを変えるとき、離して使えるように、すべての面を仕上げてお作りしました。
通常は、バラバラに作った物をボルトで結合してお部屋に設置するので、つなぎ目部分は仕上げをしないのですが、将来の使い道も考慮してどこに置いても見栄えがするようになっています。



さらに、台輪の部分は境目の隙間がみえないように、欠き込みカバーをはめています。ちょっとした職人さんの気遣いが、長く使えるオーダメイド家具にしているんですね!

最後のご紹介は、リビングテーブルです。
ウォールナットの一枚板を、箱脚の上にのせているのだけなのでひっくり返すと裏と表が両方使え、木目の表情も2つの顔が楽しめます。
この板の端の方に黒い線が一本入っているのですが、これは入皮といって樹木が生長の過程で外皮に傷などを受けると、その部分を樹皮が巻き込むように成長することでできる表情の一つです。
他には2つとない木目と出会えるのも運命的で、きっとこの板も何かの縁があってK様邸に納まることになったのではないかと思います!

素材はフローリングと同じくすべてウォールナットでお作りし、重厚感あふれる空間となりました。やがて、経年変化により艶がまし、より落ち着いた雰囲気になるのが楽しみですね。

新築のお家が出来るまでの間、進行状況と合わせながら工房と相談して製作し、納めるまでに3ヶ月程かかりましたが、時間をかけた分だけ、その場所にフィットする物ができたのだと思います。



住宅が完成する過程も近くで拝見することができ、今回も多くのことを学ばせて頂きました。
K様ありがとうございました。こだわりの詰まった家具を目一杯有効利用して頂ければと思います。

3rdでは、これから施行するというご自宅にも合わせて家具を作ることが出来ます。まだ、建つ前だし住んでから決めようと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、家具も家と同じように住む為の道具の一つなので、家の一部として同時に作っていくとより愛着の持てる空間になると思います。
是非、一度ご相談にいらして下さい。

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