M様からの最初のお問い合わせはお電話からでした。
「人形ケースのような物も作れますか?」とお問い合わせをいただいた
上で、ご来店いただきました。
お電話ではどんな物を入れるケースか想像できなかったのですが、
M様がお持ちになった物を見て驚きました!
それは、菩薩様と仁王像、そして聖徳太子の像で、お知り合いの
作家さんがお祝いにと彫ってくださったそうです。
彫りも緻密でとても美しい像でしたので、「これに見合うケースを
作って欲しい」というご依頼に背筋が伸びる思いでした。
一番小さな聖徳太子様は、
背面意外を全てガラスにした
シンプルなデザインに。
背面は、ただの板だけでなく、
凹凸感のあるデザインにしたのが
ポイントです。

実物をお持込いただいたので
大きさのイメージもし易く
作品がより映えるよう、少し大きめに
デザインしました。


仁王像は一対がひとつのケースに入る
ようにしましたが、敢えて間を空け、
門の両端にいるようなイメージで
デザインしました。
素材をそのまま生かした仁王像は
木の持つ力強さを感じます。
菩薩様のケースには照明を入れ、後光が射すイメージでデザイン。ライトの光が映えるよう、前面以外は板にしたことで、
とても神秘的なイメージになりました。
背板の凹凸と、照明器具が直接見えないようにした点が
デザインのポイントです。
今回はM様の「いただいた像を大切にしたい」という思いを形にした
お届けとなりました。
もしかすると、神道専門の方から見ると至らない点や正式ではない点が
あるかもしれません。
ただ、今回は「本物の木を使った像なので、本物の木で」というM様の
思いを形にする為、3rdなりに心を込めてデザイン、製作させて
いただきました。
お届けの際「これでやっと安心して飾れます」と言っていただき、本当に
うれしく思いました。
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