2012/04/05

I邸 ウッドデッキの解体・新設

横浜市麻生区のI邸にウッドデッキの解体・新設を行いました。

I様とのお話のきっかけは、昨年の9月にたまプラーザの新店舗告知を見てのご来店でした。
「マイホームを構えて半年ほどで、一通りの家具は揃っています。でも、インテリアショップで家具を見るのが好きなんですよ!!」
とIご夫妻。

テーブルや椅子の話、オーダーメードへの憧れや夢の話などをしながら盛り上がり、3rdのカタログをお渡ししてお見送り・・・、その時、目に止めていただいたのが店舗の道路側スペースに一部作りこんだウッドデッキでした。



「テラスの提案もして貰えるのですか!?」とI様。
「もちろんです!空間を教えていただければ、イメージスケッチを描いてみますよ!!」

とお伝えすると、実は今も既にウッドデッキはあるとの事で、改めてショップの中にお迎えし、詳しくお話をお聞きする事になりました。

お話によれば、現在お使いのウッドデッキは、SPF材(スプルス・パイン・ファー(モミの木)等の輸入建築材の総称)などを塗料で仕上げたものでした。



築3年ほどの物件ですが、怖くて外に出られずに困っていたのだそうです。
それなら3rdで何とかしましょう!とまたお話が盛り上がり、後日訪問して現状を拝見しプランを上げることになりました。

提案させていただいたのがこちらです。



そこから何度かの打ち合わせをさせていただき、
・現状のデッキ部分より奥行きを大きく製作する事
・腰壁に合せて横格子の柵を作ること
等が決定!後は素材です。

3rdがご提案するガーデン用のハードウッドにもいくつか種類があります。
イペ、セラガンバツ、ウリン、メルバウ等。

こちらが、イペでの施工例。


そしてこちらが、セラカンバツの施工例です。


ウリンの表情はこの様な感じ。


しかし、今回はその中からメルバウをチョイス!

ここで少し雑学です。
メルバウの樹は、マメ科の常緑広葉樹です。
そしてマメ科に属する「ハードウッド」は、かなり多く、特に「紫檀」などが有名です。
「メルバウ」の最大の特徴は自生地が広いという事です。
具体的には、フィリピン、ニューギニア、インドネシアなどの島々から、インドシナ半島へと広がっています。
このため名称も様々で、フィリピンでは「インピール」、ニューギニアでは「クウイラ」、タイでは「マカモン」などと呼ばれています。
で・・・I邸で使用するのは、その樹を燻製化し含水率を0%に近づけ使用する材になります。

さぁ、いよいよ施工開始!先ずは、解体からです。



残念ですが、もうほとんどスカスカになってしまっていたので、その分スムーズに撤去完了。



簡易ブロックの上に柱をあててあったので、こちらもすべて撤去し、壁に沿って新たに立ち上げる柱の位置に穴を掘り、コンクリートの基礎を埋め込みます。



ここで約二日間空けて、そこから柱を立てていきます。



柱の位置が決まると、次に根太の製作。
特殊なひし形をしたスペースにベースが組み上がります。



その上に継ぎ目のない長尺床板を乗せてビス止めします。



そして、高さ1100mmの柵を入れて完成です!



最後にポイントを何点かご紹介します。
今回の増設部分の床下には排水弁があり、点検用に開口蓋を設置。



さらにウッドデッキの高さをリビングの掃き出しの高さに合せたので、室外機横に階段をつけました。



完成した時、最後まで楽しみにされていたご主人はご不在で、後日感想をお伺いに行くと、既にテラスには、奥様のご趣味でこれから増やしていきます、というグリーンにテーブルと椅子、それにビールが・・・!

「実に心地いい空間です!」

とご満足そうにお答えいただきました。



I様これから良い時期ですね!
広くなったテラスでゆっくり楽しんでいただければと思います。
ありがとうございました!

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