青葉区I様邸にサイドボード、キッチンボードお届け致しました。
ご新居へお引っ越しをきっかけに、収納をお探しにご来店されたI様。
新しいマンションには収納が少ないので、今のご自宅の押し入れにしまっているものをどこにいれたら良いのか…というお悩みをご相談頂きました。
まずは、キッチンの収納。
キッチンは作業動線が一番重視されるので、機能と使いやすさを兼ね備えたデザインをご提案。
天袋は吊り戸にし、上下を分割させ、上の箱の奥行きを下台より小さくすることで圧迫感を減らしすっきりとした見栄えになります。
吊り戸は壁の中に入っている芯の部分に打ちつけるので、耐震的にも安心です。
実際、どのように吊り戸が設置されているのか工場長の動きを追ってみました。
① まずは、壁の下の芯を探し打ちつける部分を採寸していきます。
② 続いて、天袋を引っ掛ける為の根太と呼ばれる下地をネジでもんでいきます。
③ ②で固定した根太に天袋を打ちつけます。
④ 最後に、棚板、扉を取付けて、しっかりと固定されているかを確認し、全体調節します。
一見、簡単そうに見えますが、これも職人さんの経験によって仕上がりと作業スピードが全然違います。
吊り戸の設置が完了してから、下台を搬入します。
下台は、上部にキッチン小物をいれる浅い引出しをいれ、その下向かって右側にはゴミ箱用のワゴンと、左側には炊飯器を置くスライドトレーを。そして、その下には乾物等がストックできる深い引出しをいれています。
天板には、電子オーブンをのせるため、下台全体の少し奥行きを大きめにとっています。入れるもの、乗せるものの大きさを考えながら微妙な寸法調整をすることも3rdの得意とする仕様の一つです。
下台の奥行きもきれいに納まり、キッチンの使い勝手もワンランクアップです。
続いて、ダイニングの収納です。
リビング、ダイニング、キッチンが一体となった空間には、収納スペースを工夫して取り入れることで、生活動線が変わります。
近年の住宅の多くは、掃き出し窓の位置や他の部屋に続く扉の開き方向等によって、壁の大きさが制限されてしまうので、既製品の収納では納まりきらないことがほとんどです。
この悩みを解消する為に3rdでは、ご自宅の図面とそれぞれの生活スタイルを当て込みながら、必要とされるカタチをデザインします。
I様も同様に、外に出しておきたいもの、普段は使わないのでしまっておきたいもの等を区別していくことで、お部屋をすっきりとさせる収納をご提案させて頂きました。
さらに、ダイニングテーブルの後ろに配置することを考え、扉は開き戸よりスペースを省ける引き戸にすることに。
向かって左側は、ワークスペースとしてパソコンとキーボードを収納するスライドレール(引き出すと丁度ダイニングチェアを使える高さにしています)。その下の引き戸を開けると、プリンターを使う時だけスライドレールごと引き出せるような仕様にしています。隣の配線スペースは、もともとのマルチコンセントから家具自体にコンセントを移設する際に、配線しやすいように作りました。
もちろんパソコンとプリンターも配線がすっきり納まるよう、背板に配線孔を開けています。
真ん中の引出しは横幅が大きいので、中には仕切り板を入れてより整理整頓がしやすいように、浅い〜深い引出しと入れるものを区別できるようにしています。
右側の扉は可動棚になっているので、入れるもののサイズを選ばずに収納が可能です。
一番上のオープンのスペースは、新聞や机に出してあるものをさっとしまえるようになっているので出し入れがしやすい高さを意識しました。
素材はキッチンボード、サイドボード共にナラ材の突き板です。
柾目の流れがキレイに出ていて、木種選びに悩まれていたI様も、「やっぱりナラ材にして良かったです!」とお喜び頂きました。
お届けまでの間、お引っ越しの準備等でとてもお忙しかったようで、「素敵な収納が出来て片付けもできるので、ようやく一段落しました。」とのお言葉を頂き、お届けした私達も一安心。
I様ありがとうございました。
また、お部屋のお悩みがありましたら、お気軽にご相談下さい。