鎌倉市H様邸のリメイクテーブル、chair 2031、pepe chairをお届けしました。ご自宅のリフォームを機に、お手持ちの漆の座卓テーブルの天板を利用して、ダイニングテーブルに変えることが出来ないかとご来店いただいたH様。
まずは、どのようなテーブルなのか見せていただかないと、脚の部分を加工出来るかどうかわからないことをお伝えすると、後日ご連絡をいただき、お伺いして見せていただくことになりました。
実際に見せていただくと、しっかりとした無垢材の天板のもの。作り直すことも可能であることをお伝えし、4本脚のタイプで反り止めの幕板を付ける形状で、リメイクすることになりました。早速テーブルをお預かりして、いざ工房へ!!
実際に漆の塗膜を削ってみると、元の木の状態が出てきました。基本的に漆塗装の場合は色が付くので、こんな機会でもないと元の表情を見ることなかったかと思うと面白いですよね。
表情を見るとおそらくタモ材なんじゃないかなぁと思いますが、木目がしっかり出てきてとってもキレイです♪元のテーブルをご存じの方にも気付かれないんじゃないでしょうか。テーブルをお預かりしてから、ダイニングの椅子も一緒にとのご連絡をいただき、改めてご来店下さることに。お作りした椅子は、chair2031とpepe chair。
木部はテーブルに合せて、木目や色の雰囲気の似ているナラ材で作りし、座面はどちらも同じビニールレザーのカーキ色で張ることにしました。
先日のブログで椅子を何点かご紹介した中に同じビニールレザーのカーキ色で、木部をウォールナットでお作りしているのですが、今回のナラ材に合せてみると、また全然印象が違います。実はテーブルのサイズがW1200×D900という、2脚椅子を並べて納めるには、脚の位置が内側すぎると納まりきらなくなってしまうくらいの大きさだった為、椅子に合せて脚の位置をギリギリまで外側にして、2つ椅子が並んで納まるように設計しました。
無事納まって良かった!(笑)「最初から新しく作る」というものではなく、お客様からお預かりしたものを「違うものに作り変える」という時は、代わりのものがまったくないだけに、いつもの製作とはまた違う緊張感があります。
でも、そこから学ぶこともあったり、生まれ変わる面白さを実感できたりと、とてもいい経験をさせてもらえてるなぁ・・・と感じます。
お届けの際にはH様にも、驚きと喜びを感じていただけて、私たちにとっても、いつもとは違う喜びを感じることができました。
これから先も、今まで以上に、生まれ変わったテーブルに、思い出を詰め込んでいっていただきたいと思います。H様ありがとうございました!!
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