横浜市港南区K様邸へカウンター下収納をお届けしました。以前からキッチンカウンターの下に収納スペースを作りたいとお考えだったK様。ご来店いただいた際にお伺いしたお話を元に資料をお作りして、後日お部屋を見せていただく為にお伺いすることになりました。
お持ちした資料にプラスで、実際に拝見させていただいた場所のイメージとサイズから、最終的にやりたいこと、出来ることを詰め込んで、製作させていただくことになりました。まずここは、なんといってもダイニングスペースなので、この収納の前にはダイニングテーブルが置かれます。そうなると、扉の開け閉めのクリアランスが出来るだけ無い方がいいということ、ボード自体の奥行きもあまり大きくない方がいいということで、真ん中は「1枚引戸」というデザインにしました。
どうしても2枚の引戸で考えると、扉もう1枚分奥行きの大きなボードを作らなければいけなくなってしまうので、少しでもボードの奥行きを小さく作りたいという時にはこういった方法も有効です。
片側どちらかにオープンのスペースが出来てしまいますが、少し飾ってあげられる場所にもなると思うと、ちょっと楽しいスペースになりますよね♪
以前よりも収納力はアップしているので、隠すこと以外の要素を入れてあげるのも、共有空間の遊び心です。向かって右側には、ご希望のパソコンスペースを作りました。
スライドトレーを入れているので、普段パソコンを使わない時にはでっぱることもなく、キーボードも収納出来ます。足元にはプリンターを乗せる用の台を作り、必要な時は取り出して使えるようにキャスターを付けました。
椅子はこの場所用に準備するのではなく、必要な時はダイニングの椅子を使うようにすることで、この場所を使わない時はスッキリです。
パソコンやプリンター、その他の電源も、カウンター上からと脚元の両方から取れるよう、天板にはコードを下に落とせる開口を作り、ボードで隠れてしまいそうな足元は開口にして、コンセント部分を生かしました。
最初から位置を確認させていただいているので、開口穴ももちろんピッタリです。素材は、建具の色に合せて赤みのあるチェリー材でお作りしました。
できたては穏やかなピンク色ですが、時と共に鮮やかに赤く色付いていく面白い樹種なので、色の変化の落ち着く4~5年後が楽しみですね♪
範囲の決まった場所に納める家具を製作する際には、長い空間になればなるほど、ちょっとした水平垂直の誤差が生まれやすくなる為、完全にピッタリにするのではなく1㎝ほどのクリアランスを取って家具は製作させていただきます。この設置した際にできる隙間を、フィラーという作業で埋めることによって、1㎜の隙間もなくピッタリに納まり、完成です!!本当に置き家具とは思えないピッタリさに、いつもの事ながら脱帽ですっ。前々からどうにかしたかった思いをたくさんお伺いして製作したカウンター下収納。結構充実したスペースになったのではないでしょうか?
K様ありがとうございました。新たに増えた収納部分を、思いっきり活用して下さい!
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